ウェディングケーキの始まりは幸せのおすそ分け
こんにちは、Web担当の君塚です。
ウェディングケーキ入刀は、
結婚披露宴で最初に登場する
ハイライトシーンです。
以前のウェディングケーキは、
作り物のケーキに新郎新婦が
ナイフを入れていました。
しかし、最近は本物のケーキに入刀して、
その後そのケーキを参列者に
振る舞うことが多いようです。
確かにただの作り物のケーキよりも、
本当に食べられるケーキのほうが、
参列者にとってはうれしいですよね。
ところで、ウェディングケーキには
どんないわれがあるのでしょうか。
結婚式の披露宴で華やかな
演出として行われる
ウェディングケーキ入刀の儀式には、
「幸せのおすそ分け」
という意味があるようです。
ウェディングケーキの始まりは、
あまりに古くてはっきりしないようですが、
ケーキが誕生した中世ヨーロッパでは、
すでに結婚式に使われていたということです。
結婚式といえば、
新郎新婦にとって
一世一代の晴れ舞台です。
そのめでたいセレモニーの席に、
当時としては高価だった
砂糖やはちみつがふんだんに入った
ケーキを使ったのは、
2人の門出をお祝いしてあげようという
気持ちからでしょう。
もちろん、
その頃のケーキは本物です。
初めは1段だけだったケーキが
しだいに大きなものになっていきました。
結婚式でケーキをカットし、
出席者に振る舞うのは、
当時から幸せのおすそ分けの意味が
あったようです。
ところで、日本でウェディングケーキが
一般的になったのは、
昭和30年代にある有名な俳優が
自分の結婚式でケーキを出したのが
始まりとされています。
その後ケーキがだんだん大きくなり、
本物ではなく作り物のケーキに
変わっていったのは
多くの方がご存知のとおりです。
しかし、最近では
本物のケーキを使うことが多くなり、
ケーキ入刀のあとで出席者に振る舞うのは、
まさにケーキが初めて
結婚式に登場した当時の
「幸せのおすそ分け」の
精神に通じるものがあります。
そういえば、ケーキ入刀のセレモニーでは、
「新郎新婦の最初の共同作業」
などという決まり文句がありますが、
あんな見事な決まり文句を
誰が作ったのでしょうね。
ケーキ入刀のあとで、
新郎新婦が出席者ひとり一人に
カットしたケーキを配れば、
本当の幸せのおすそ分けに
なるのでしょうけど、
披露宴の時間の関係で
それは無理なようです。
披露宴にはいろんな演出が登場して、
しだいに華やかさが増していきましたが、
今後どんな演出が出てくるのか楽しみですね。
ところで、結婚式の花嫁衣裳といえば
白無垢ですが、これにはどんな意味が
あるのでしょうか。
日本では、「どんな色にも染まります」
という意味で、
嫁いでいく夫の家風に染まると言う
意味があるといいますが、
ウェディングドレス発祥の
ヨーロッパではちょっと違うようです。
実はヨーロッパでは、
19世紀中頃まで
ウェディングドレスは
白とは決まっていなかったのです。
というのは、結婚式が終わったら
ウェディングドレスを作り直して
普段着として着るために、
いろんな色が使われていたようです。
その一方で、上流階級では
ウェディングドレスを
作り直して着る必要がないため、
当時女性の正装用とされていた
白いドレスを結婚式専用に作っていました。
最初は上流階級だけだったのが
一般に普及したのは、
ビクトリア女王の結婚式の様子が
広く伝わったからだと言われています。
華やかな披露宴の話題とともに、
ビクトリア女王が着ていた
ウェディングドレスにも注目が集まり、
一般の人たちも
真似をするようになったのです。
白には純真、純潔、処女の意味があり、
そこには花嫁の貞節もこめられていました。
昔はヨーロッパも日本も、
花嫁は処女であることが
求められていましたから、
白い衣装にはそういった時代背景も
あったようです。
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