今のような結婚式のスタイルは戦後から。ではその前はどうしていた?
こんにちは、Web担当の君塚です。
今では、結婚式というと
ホテルで行うのが一般化していますが、
こういうスタイルになったのは
割と最近のことなのです。
そもそも、昔の結婚式は
普通の民家で挙げるのが一般的でした。
そういえば、斎場だってそうです。
ちょっと前まで、お通夜や告別式も
自宅で行うのが普通でした。
でも、今は自宅で行う人は
ほとんどいないでしょうね。
そうそう。
出産も、昔は普通の家で
赤ちゃんを産んでいましたね。
こういう重大な人生の節目は
みんな自宅で迎えたものでしたが、
今ではほとんど外でやるようになっています。
話が脱線してしまいましたが、
結婚式も、昔は自宅で行っていましたから、
今のような形になったのは
戦後のことだと言われています。
多くの場合女性が嫁入りしますから、
結婚式は男性の自宅で
行われることが多かったようですが、
戦後になると戦争のために
自宅が焼失した人も多かったので、
自宅での結婚式が困難になってしまいました。
そこで、ホテルや結婚式場で
結婚式が行われるようになったのです。
ホテルでの結婚式は
明治時代から始まっており、
結婚式場も昭和に入るとできていました。
しかし、ホテルや結婚式場で挙式するのは、
当時は一部のお金持ちだけだったのです。
しかし、自宅が焼けてしまっては
しかたがありません。
一般庶民もしだいに
ホテルや結婚式場を利用するようになり、
利用客が増えると値下がりするので、
ますます一般庶民でも手が届く金額になっていきました。
そして、現在のような
ホテルや結婚式場を使ったスタイルが
当たり前となっていったのです。
昔はお見合いがほとんどでしたから、
仲人さんが2人を引き合わせる
役目をしていました。
現代の仲人は「頼まれ仲人」と言って
形だけの仲人ですが、
昔は本当にキューピット役だったのです。
ではどのようにして
引き合わせるのかというと、
農家が多かったので、
農家の例でお話しましょう。
ある農家が牛を飼っていて、
そこに年頃の娘がいたとします。
すると、そこへ仲人が
若者を連れてやってきます。
やってきた理由は、
「牛を見せてほしい」というものです。
そこの主人が牛小屋に
案内して牛を見ていると、
今度はそこの娘がお茶を
持ってやってきます。
若者と娘は話もしないで、
お互いにチラッと見ただけです。
そして、あとで仲人が若者と娘に
相手のことをどう思ったか聞きます。
どちらかがノーと言えば
この話はなくなりますが、
そうでなければ、
お付き合いが始まるというわけです。
なんだか、
意外と…ほっこりする話ですよね。
出会いがこんな風に
のどか感じだったなんて。
仲人は2人の出会いのきっかけも
作りますが、そのあともずっと
2人の面倒を見る役回りだったようです。
つまり、結婚してから2人の間に
もめごとがあると、
仲裁するのも仲人の仕事だったようです。
そのかわり、結婚した2人も
正月には必ず仲人の家に挨拶に行き、
お中元やお歳暮も必ず贈っていました。
また、子供が生まれると、
仲人が名付け親になることもあったようです。
このように、昔は仲人の存在が
すごく大きかったみたいですよ。
現代の結婚式では
仲人を立てない人も
増えているようですから、
時代も変わりましたね。
そういえば、阿部写真館で
写真だけのフォトウェディングを
挙げるカップルも、
多くの場合仲人を立てていませんから、
こういうスタイルが今後
続いていくのかもしれません。
しかし、別にそれが悪いわけではありません。
そもそも、現代ではお見合い結婚は
ほとんどないのですから、
必ずしも昔のスタイルを
引き継ぐ必要はないのです。
阿部写真館を訪れるカップルには、
「たとえ仲人はいなくても、
僕たちは2人で協力しあって
幸せな家庭を築いていく」
という固い決意があります。
そんな2人を周囲の年長者が支えていけば、
多くの仲人に見守られているということに
なるのかもしれません。
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